学部1年生が日本語教育学会に参加

オリエンテーション行事の俳句コンテストで、見事優勝を飾った保田ゆきえさんと檜垣侑揮君が、愛媛県松山市ひめぎんホールで開催された日本語教育学会秋期大会に参加しました。お二人の学会参加レポートを紹介します。

日本語教育学会 看板


日本語教育学会で得たもの

保田 ゆきえ

10月8、9日に愛媛で行われた日本語教育学会に参加してきました。学会と聞いていて、とても堅苦しい行事だと思い込んでいたのですが、明るい雰囲気の溢れる会場や、とても親切な受付の方々を見て安心しました。

私が参加したのは「ぷらざ de わかば」というイベントで、日本語教育に従事しておられる先輩方と一対一で対談をしてみようという企画でした。私とお話ししていただいたのは、文化庁に勤めておられる増田麻美子さんです。文化庁の文化部国語課にて、行政の内部から日本語教育の必要性について働きかけておられるそうです。私は将来、公務員として日本語教育に携わることはできないかと考えていたので、対談相手として最適な方でした。

増田さんが言うには、日本政府の日本語教育の捉え方が、日本語教師の立場の弱さにつながるそうです。

現在、日本語教育は、「海外に日本の文化を伝える一手段」とされています。あくまでも文化振興の一環に過ぎないのです。それを、「海外の人が日本で心地よく暮らしていくための手段」と変えなければ、日本語教師の重要性は低いままです。日本での生活に不自由を感じている外国人の存在が蔑ろにされたままです。この現状を変えるため、増田さんは日々訴えておられます。

この話を聞いて、私もそのように日本語教育発展の一助となりたいと強く思いました。そのために、大学生のうちにしておくべきことや、公務員試験の大変さ、公務員の仕組みなど詳しいお話をたくさんしていただきました。これまで漠然としていた未来に、少し光が見えました。

日本語教育について知りたいことがある人、不安を持っている人は、ぜひ一度日本語教育学会で話を聞いてみることをお勧めします。

(対談していただいた増田さんの個人情報は、許可をいただいた上で掲載しています。)

俳句ポスト 保田

日本語教育学会に参加して

 檜垣侑揮

愛媛県ひめぎんホールにて10月8/9日の2日間にわたり開催された日本語教育学会に、同コース所属の保田ゆきえさんと参加してきました。

学会前日は、松山市観光を楽しみました。松山市、特に観光のメインとなった松山城付近や道後温泉街は市として発展しつつも、街特有の喧騒に飲まれることなく、落ち着いた雰囲気を残しており、なんとも言えない懐かしさを感じられました。

さて、本題の学会ですが、とにかく良かったの一言に尽きます。最初にいただいた予稿集。今回の発表のパンフレットのようなものなのですが、中をパラパラ〜っとめくると様々な研究発表の題が書かれていました。その題を見ただけで「ほえー、こんなこと研究したのか」という驚きがありました。

普段自分が何の気なしに使っている日本語。その日本語の音や表現について深く研究しています。今の私には考え付かないテーマばかりです。自分が日本語を表面的にしか分かっていないことに気付かされました。

また、今回は私のような日本語教育の新参者のために企画された「ぷらさ da わかば」に参加しました。企画内容は、現在、日本語教育に携わっている方から一対一で直接お話しできるというものです。

最初はお堅い人が来るのではないかと思い緊張していましたが、いざ会って話してみると、とても気さくな方で気持ちもすぐ楽になりました。

私が抱いていた疑問や質問に答えつつ、自分がどのように日本語教育に関わるようになったのか、日本語教育の良さなどを分かりやすく教えていただきました。この分野の入り口に立ったばかりの私には大変有益で、刺激を受けるお話ばかりでした。

日程が合えば、次の学会にも参加したいと思います。日本語教育に興味があるなら、是非、日本語教育学会に行ってみてください。

俳句ポスト 檜垣

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