広島大学日本語教育学講座

就職情報

卒業生は日本語教師のほか、多様な仕事に就いています。本講座では就職対策セミナーや同窓会を通じて学生の就職をバックアップしています。

卒業生から一言

一般企業

元木崇史

平成26年度卒業

　卒業後は銀行に勤めています。様々な会社の成長に寄与できるやりがいのある仕事です。私が日本語教育系コースで学んだことは一つのことでも多様な角度から見て、考えることです。日本語を様々な視点から考え、多様な文化に触れることができるということが“日本語教育系コースならでは“の良さではないでしょうか。「日本語教育系コースを卒業して銀行？」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、日本語教育系コースで学べる“一つのことでも多様な角度から見て、考えること”はどんな仕事でも役に立つはずです。みなさんも日本語教育系コースで自分の可能性を広げてみませんか？

公務員

馬屋原史織

平成25年度卒業

　2016年の4月から、岡山県の海がちかくにある自治体の商工観光課で働いています。私は広島生まれなので、もともとはあまり縁のない地域です。就職活動では苦労し、卒業後は自分がやりたかったこととは違う一般企業の岡山にある支店で忙しく働いていました。様々なお客様と接する日々は刺激的でしたが、もともと地方の観光に興味があったのと、カレンダー通りの休みがほしいというのもあって、働きながら公務員試験の勉強をしていました。公務員の仕事は始めたばかりで、まだわからないことも多いですが、続けていく中で様々な業務を経験できることもいろいろやってみたい私には合っていると思います。また、今年の3月に結婚して、一部の民間企業とは違い既婚女性にとっても働きやすい職場だと感じています。一度就職したからといってそれからの進路はひとつではないので、自分自身にあった働き方をゆっくりと見つけていったのは良かったかなと今では思います。

公務員

浮池一希

平成25年度卒業

　私が在学していた日本語教育系コースでは、「多様な人とのコミュニケーションスキル」を学んだと感じております。入学当初は「貧しい国の教育向上」を夢見て、当コース特有の多様な講義を受講したり、留学生と交流し、多くの知識・教養を学びました。その後、東日本大震災の光景を目にし、「日本の為にできる仕事」に就きたいと思い、H26年に国土交通省九州地方整備局に入省いたしました。在学中に多くの方とコミュニケーションをとる機会を経験できたので、総務部人事課に配属された現在では、その経験を活かし採用業務や職場環境の是正に取り組んでいます。

日本語教師

中島明果

平成25年度卒業

　大学を卒業後、国内の日本語学校で日本語教師として働いています。様々な国から来た留学生が一緒に日本語を学んでおり、校内行事や地域との交流イベント、ボランティア活動なども盛んな学校です。ただ日本語を教えるだけでなく、日本の文化やマナー、生活、進学、将来のことなど、学生たちとは本当にいろいろな話をします。その中でたくさんの驚きや発見があって、私自身が学ぶことも多いです。在学中、ボランティア日本語教室での活動や日本語教育機関での実習から得た経験は、今の仕事に直結しています。４年間を通して学んだこと、また熱心に指導してくださる先生方やそれぞれの夢を持った仲間たちと出会えたことは、私の貴重な財産です。

日本語教師

安光奏美

平成22年度修了

　大学院進学以降、シンガポールとマレーシアで日本語を教えてきましたが、今年からは中国で日本語を教えています。北京にある私立学校で、幼稚園児から中学生まで、たくさんの子どもたちに囲まれながら、楽しく仕事をさせてもらっています。日本語を勉強している時の、子どもたちのきらきらした顔が、最近の私のモチベーションです。在学中は気にもしていませんでしたが、いざ学校を離れてみると、広島大学・大学院で得ることのできた知識や経験が、いかに密度の濃いものであったかを身に染みて感じます。そして、先生方や友人、先輩方には、卒業した後もたくさん助けていただいています。この素晴らしい人脈こそが、私が広島大学で得ることのできた一番の宝物かもしれません。

日本語教師

石川祐大

平成27年度修了

　高校生の頃からの海外で日本語教師をするという夢が叶い、2016年に修士課程前期を修了した後、現在シンガポールにある民間の日本語学校で勤務しています。シンガポールは多民族国家で、様々な人が住んでおり、日本語学校にいる学習者の人種や学習スタイル、ニーズなども多種多様です。クラス内に様々な文化や考え方があり、授業はいつも刺激的で楽しいです。そのような人たちに、日本語や日本文化っておもしろいと思ってもらえるような授業を目指して、日本語教育教育学科での授業や実習などで学んだことを活かしながら、毎日奮闘しています。

大学教員

陳愛華

平成17年度修了

　大学院修了後は中国に帰り、重慶大学日語系（日本語学科）の専任教師となってはや十一年が経ちました。現在は日本言語文学専門の学部生、大学院生を対象とした日本文学及び論文作法に関する講義を担当するとともに、学科の運営にも携わっております。また、一児の母としても奮闘しております。広大教日で過ごした切磋琢磨の毎日は私の人生の宝物です。教え子の一人が大学院進学で教日の学生となった時、私もまた戻って勉強したいなと大変羨ましく思いました（笑）。

大学教員

坂元さおり

平成12年度修了

　2000年に博士課程を卒業した坂元さおりです。台湾で日本語を教えて16年になります。台湾には卒業生も多く、広大OB会もよく開かれますが、いつも暖かい雰囲気です。また、三年前から、勤務校に広島大学から日本語教育の実習生が毎年来てくれるようになり、多くの刺激を受けています。院生時代は日本近現代文学を勉強していましたが、最近関心があるのは「現代日本の作家たちがどのように台湾を描くのか」というテーマです。中でも去年、直木賞を受賞された東山彰良さんの『流』は、非常に面白い作品なので、まだ読まれていない方はぜひ！あと、最近はインドダンスを習っていて、それも楽しい時間です。台北のおいしいレストランにも詳しくなりました。