広島大学の日本語教育に入ろうと思ったきっかけは?
進路を決めかねて色々な大学のパンプレットを見ていた時に、目に留まったのが広島大学の日本語教育でした。何か高校では学べない、新しいことを勉強したいと漠然と考えていたので、「第二言語としての日本語」というものが新鮮で、面白そうだと興味をもちました。
印象に残っている授業や先生の言葉はありますか?/キャンパスライフはどうでしたか?
大学での学生生活は、とても充実した4年間でした。授業では、高校までとは異なる専門的な内容から、映画や文学など馴染みのある題材の深堀まで、幅広く学ぶことができました。日本語の発音について初めて授業を受けたときは、普段特に意識することなく話している日本語がとても複雑なものだと知り、驚いたことを覚えています。
また、サークルである吹奏楽団にも所属していました。練習は週の半分ほどのペースでしたので、学業とも両立させることができました。サークルに入ることで他の学部の友人も増え、交流が広がっていきました。
卒業後はどんなお仕事をされていますか?今のお仕事に教日で学んだことで役立っていることはありますか?
卒業後は自動車メーカーであるマツダ株式会社に就職しました。入社以来マーケティングの部門に所属し、今は主に電気自動車や欧州市場の担当をしています。欧州は自動車文化発祥の地でもあり、自動車に対する価値観や環境に対する考え方が日本とは異なる点が多く見られますが、多様性や文化の違いといったことは大学で学んでいましたので、異なる考えを否定することなく、その国々で尊重されていることを大事にしながら、業務を行っています。直接的でなくても、大学生活で学んだ知識や考え方というのは、自然と仕事にも役立っていると思います。
高校生へのメッセージ
新しいことを学べば、自分次第でいろんな選択肢が生まれてきます。わたしにとっては、日本語教育というのは未知の世界でしたが、飛び込んだおかげで自分の世界も広がりました。皆さんもぜひ、日本語教育で学び、広い視野や多様的な考え方を育んでいただければと思います。そしてその学びの中で、自分のやりたいこと、好きなことを見つけて自分の道を進んでいってください。応援しています!