
広島大学に入学しようと思ったきっかけはなんですか?

私は、恵まれない環境にいる人を教育の力で救いたいという思いを持って、広島大学の教育学部に入学しました。実は、入学当初は、日本の学校教員を志望していました。ですが、一生懸命勉強することで自分の将来の生活を良くしたいと思っている海外の人たちの力になりたい!!と思うようになり、だんだん日本語教師を目指すようになりました!
卒業後、どんなことをしていますか?
学部を卒業してから、日本語を教えるためにベトナムに来ました。今は、技能実習制度によって来日を予定している技能実習生候補者の方に対して日本語を教えています。
技能実習生にとって、日本語を学ぶ時間は限られています。そこで、YouTubeで文法説明の動画をアップして事前学習をしてもらい、教室ではできるだけリアルな場面設定で会話練習を行い、楽しくコミュニケーション能力を高められるよう工夫しています!
- 技能実習制度
最長3年の期間において、技能実習生が雇用関係の下、日本の産業・職業上の技能等の修得・習熟をすることを内容とするものである。帰国後に習得した技能を活かし母国の経済発展に活かすことを目的としている。



川野さんがYou tubeにアップしている日本語学習動画は、フォロワー数も多く、世界各国にファンもいるようですね。始めようと思ったきっかけはなんでしたか?

最初は、上司に動画を作るように頼まれたことがきっかけでした(笑)ですが、結果的に日本で働いている方や日本語を勉強したいけど学校に通うお金がないというような方にも見てもらうことができ、自分のやりたいことに繋がっていると感じています。
動画の作成には、広島大学の日本語教育系コースの先生たちから学んだことをふんだんに生かしていますが、もっといいものを作るためにはこれからも勉強を続ける必要性があると気づかされました。全部作りきった時の達成感はすごかったです!
高校生へのメッセージ


高校生の時に思い描いていた学校教員の道には進みませんでしたが、私の「軸」は変わっていません。やりたい「職」にとらわれすぎず、自分の「軸」を大事に成長できたのは、広島大学の日本語教育系コースで、多様で個性的な先生や仲間に出会えたからだと思っています。