1)広島大学に入学しようと思ったきっかけは?

高校生のころから英語や海外に興味があり、高校2年生のときにニュージーランドでのホームステイを経験しました。そこでホームステイ先のホストに日本語について質問されましたが、自分が普段話しているはずの日本語についてうまく説明ができず、外国語としての日本語のおもしろさに気付きました。そして、『日本人の知らない日本語』(蛇蔵&海野凪子 2009)という本に出会い、「日本語教師」という職業を知りました。そこからは広島大学 日本語教育系コースに入学して、日本語教師になって海外へ行くという夢を追い続けました。合格できた際に、海野凪子先生のHPから「海野さんのおかげで夢が見つかって、大学に合格できました!」とご本人にメッセージを送ったのも思い出です。

2)キャンパスライフはどうでしたか?

学生時代は広島市内に住んでいたので、4年間、毎日往復3時間かけて通学していました。1年生のころから卒業するまで、広島市内在住の外国人に日本語を教えるというボランティアサークル(現在はなくなってしまいました…)で活動をしました。また、2年生から体育会のフットサル部に所属したり、いろいろなアルバイトしたりと忙しく楽しい毎日過ごしていました。3年生のときにイギリス オックスフォードでの海外日本語教育実習、4年生では国内日本語教育実習、また高校の国語の教育実習にも参加し、大学生活では多くの学びや経験ができました。その後、日本語を教えるということをもっと学びたいと思い、大学院に進学しました。

3)海外留学はしましたか?

大学院修了後、シンガポールの語学学校で日本語教師として勤務しました。そこでは主に現地の方や海外からシンガポールに仕事で来ている方たちに対して、大学や大学院で学んだことを活かし、できるだけわかりやすく日本語を教えることを心がけました。いろいろな国籍や文化が入り混じるシンガポールでは、仕事も生活も毎日がとても新しく刺激的で楽しかったです。高校生のころからずっと夢だった「日本語教師になって海外へ行く」という夢が叶い、とてもうれしかったことを覚えています。

4)今どんな仕事をしていますか。

2018年にシンガポールでの勤務を終えて、現在は広島市にある広島YMCA専門学校で外国人留学生たちに日本語を教えています。毎日の日本語の授業だけでなく、進路指導や生活指導、学校行事などで慌ただしい日々を過ごしていますが、これまで培った経験がここでも活きていると感じています。毎日学生と接し、刺激や感動をもらいながら一緒に成長させてもらっています。

5)高校生へのメッセージ

これまで僕は日本語教育を通じて本当にたくさんの人や文化に出会ってきました。そしてその経験が今の自分に繋がっていると強く感じています。これから日本語教師になりたいという人には、学生時代にいろいろな人に出会い、いろいろな経験してみることをおすすめします。その経験はいずれ自分の力や自信になるはずです。そして、広島大学の日本語教育系コースに入学すれば、きっと将来広い世界への道へと繋がることでしょう!