その他の留学プログラム

その他の留学プログラム

日本語教育系コースでは、様々な多くの国際交流の機会が提供されています。在学中はもちろん、大学院へ進学した後に、休学して海外で日本語を教えることもできますし、夏休みを利用した語学留学もできます。また、留学しなくても提携大学からの訪日団を受け入れるなど、積極的な交流を進めています。それらがきっかけで、海外で就職した先輩も数多くいます。

大学院を休学してのインターンシップ

粟田夏紀

台湾国立中央大学サマースクール(日本語教育インターンシップ)

この研修では、シラバスから教科書まですべて自分たちで考え作りました。シラバスや教科書作りは初めての経験でしたが、学生たちはどんなことを学びたいと思っているか、5日間という短い期間でどんなことができるようになってほしいかなど、今まで以上に学習者のことを考えるきっかけになりました。
 授業は、同じ日本語教育系コースの学生と午前中・午後のクラスを二人で交代で行い、日本語だけではなく、文化授業として日本料理や日本の学生生活のことなども教えました。初級の学生だったので、いかに言葉で説明せずに伝えるか、どうやって興味をもってもらうかなどをとても考えさせられました。学生たちは日本の文化に興味を持っていたので、ドラえもんなど日本のアニメなどを用いて表現を教えたこともありました。みなとても熱心に授業をうけてくれ、休日には台湾の案内もしてくれました。一日一日が本当に濃く、あっという間の5日間でしたが、自らのスキルアップにつながる貴重な体験になりました。

粟田 夏紀

田村彩香

学部4年生の時に先生から突然お話を頂き、その後半年間渡航の準備をした後、修士1年の後期から大学を休学して留学をしました。このプログラムではビザの関係上アメリカの大学の授業も聴講しなければならないため、アメリカの学部生と一緒に授業に出席し更に日本語指導助手としての仕事もこなさなければなりませんでした。また、学部生と一緒の寮(ランゲージハウス)に住み、日本文化を伝える(一緒に日本食を作る等)という仕事もありました。
 留学中は忙しい日々が続きましたが、日本語を教える経験やアメリカの大学の授業に出席するという機会を得ることができ、大変有意義な1年間となりました。特に、日本語の授業を履修している学生と同じ寮に住んでいたため、学生が日本に対してどのような印象を持っているのか、どういったことに関心を持って日本語を勉強しているのか等、アメリカで日本語を勉強する学生の様子を知ることができ、とても良い経験となりました。
  海外に留学をし、勉強をしながら日本語を教えられるというのは滅多にない貴重な機会で
 す。ですが、こういった機会は“突然”やってきます。重要なのはお話を頂いたときに即決
 する“勇気”や“決断力”だと思います。みなさんもお話を頂いた場合は、“はい、行きます!”
 と恐れず返事をされることをお勧めします。

田村 彩香

安光奏美

所属していたゼミの教授からの紹介で、大学院を休学してシンガポールへ行き、主に中学生に日本語を教えていました。シンガポールでは、国の政策の一環として、優秀な生徒たちへの外国語教育を行っています。その中の一つに日本語があり、多くの生徒たちが日本語を選択して勉強していました。また、その中でも特に優秀な生徒たちは日本へ短期・長期留学することもでき、その短期留学の引率として静岡へ生徒たちと一緒に行ったこともあります。
一度海外で日本語を教えたことで、海外では日本がどのように思われているのか、どういう人たちが日本語を勉強しているのかということをより実感できるようになりました。そのため、大学で勉強・研究していることがどのような形で社会に貢献していくのかがイメージしやすくなったように思います。また、大学に籍を置きながら大学に出るというのは、私が思っていた以上の安心感がありました。海外という立場が不安定な場所にいるにも関わらず、しっかりとした基盤が国内にあるというのは、それだけで大きな心の拠り所となります。このコースにはこういった機会を多く得ることができます。もし機会に恵まれたなら、恐れずにチャレンジすることを強くおすすめします。

安光 奏美

English +ALOHA プログラム

言語教育で世界的に有名なハワイ大学で夏休み中の3週間を利用して英語を学びます。合わせて大学の専門の勉強に生かせるスキルも学べます。英語の授業以外にも、ハワイの文化を体験する授業やツアーの企画があります。留学経験のない人や、長期留学に不安のある人におすすめのプログラムです。

大坂未奈子

 参加しようと思ったきっかけは、海外の大学で英語を中心とした授業を受けてみたいと思ったことです。そもそもハワイという土地に憧れもあり、プログラムの内容にもとても魅力を感じたので、参加を決めました。
実際の授業は、英語を学ぶというよりもむしろハワイの文化や気候、地名などを通して「ハワイ」について学ぶというものが多かったように思います。ハワイといえば観光地というイメージが強かったのですが、授業を受け、自分の目で見ることで社会として、一つの国として「ハワイ」というものを見ることができました。確かに観光地としての一面もあるのですが、その華やかな一方でホームレスの存在などの暗い部分もあるのだと気づきました。
  ハワイには日本人観光客も多いので、日本語教育というものがハワイと密接につながっているのだということも感じました。
これらのことは、日本にいるだけでは分からないことだと思います。実際に自分で経験しないと、イメージするだけにとどまってしまい、本当のことが分からないままになってしまうと思います。
 海外に行くことで、日本を見つめ直すことができると思います。もし海外に行くチャンスがあるのなら、恐れずにどんどんチャレンジしてほしいと思います。

大坂 未奈子